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そんなとち狂った発想で、一人ハンマーを振りかぶった
M1911A1 投稿 - 2021/03/30 更新 - 2021/03/30 0 Comments 101 Views
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A
凝り固まった苛立ちが夕暮れの
色づいた空を漆黒へと誘った
その塗り潰しきれなかった残骸みたいな
星々が淡々と神秘性の欠片も無く光っている

A
養老線、二両編成の最終列車が
遠くで一定のリズムで流れていく
何も成せぬまま そんな自分への苛立ちは
澄んだ夜の風の中でさえ未だ抜けきらない

S
作って 作って でも完成しないのなら
壊して 壊したら 完成するかもしれないぜ
そんなとち狂った発想で 一人ハンマーを振りかぶった

A
何にも縛られる事なく生きようとすれば
今度はそんな自分に縛られている
その呪縛のように脳ミソに張り付いた人格と心
高圧洗浄機や錆び落としを使っても消えはしない

A
忍耐力と痩せ我慢の境界線を彷徨いた
人間と死体の中間辺りの僕がアホ面で
何も成せぬまま そんな自分への喪失感は
無限に続く非常階段をひたすら下っていく感覚だ

S
作って 作って でも完成しないのなら
壊して 壊したら 完成するかもしれないぜ
そんなとち狂った発想で 一人ハンマーを振りかぶった

一人ハンマーを振りかぶった
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