作詞コミュニティ Gunjo Lyrics

「予想はついていました。」と
ほほ笑みながら悲しげに看護婦につぶやく老婆と
なぜだかどこか申し訳なさそうに車イスに乗った老爺の夫婦を思い出す
人達はいつになったら報われるだろう
人達はいつになったら報われるだろう
窓の向こうに山があった
見飽きた桜が満開だった
山笑え 山笑え
山笑え もっと笑え

「石田さん、石田さん。お久しぶりですね。」と
無風にさえ掻き消されてしまいそうな女の声と
まるで元気であるかのように爛漫に振る舞う無知な腕の中の幼子を思い出す
人達はいつになったら報われるだろう
人達はいつになったら報われるだろう
窓の向こうに山があった
見飽きた桜が満開だった
山笑え 山笑え
山笑え もっと笑え

あらゆるものの思惑が交錯するとき
人達は小さな隔たりの中で迷子になる
まぶたを閉じると影が通り過ぎる
今にも俺を刺し殺せるであろう
鋭利な形をしたその正体は俺の怠惰だ

山笑え 夫婦のために
山笑え 女のために
山 もっと笑え 幼子のために
山笑え 俺のために
山笑えや 笑え 人達のために

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