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ふわふわ浮いて知らぬ間に弾けるもの。
nanchatteA 投稿 - 2021/03/13 更新 - 2021/10/05 2 Comments 288 Views
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「ただいま」と口にすれば
暖かく包むような「おかえり」を
その辺で脱ぎ捨てたら
優しめのお叱りを受けて
僕も少しは怪訝そうな顔をしとくけど
その後に幸せの笑みが零れる


シャボンのように思い出が

ふわりふわりと溢れてく

浮いてしまうほどの優しさが僕をそっと包んでくれる

この時間が過ぎるのをずっと
忘れないで…いる



こんな夢心地の時間が
そっと訪れては「おはよう」を
空虚の部屋に言い放っては
乾いた笑いをして起きる
数が少ない洗濯物を畳んでは
綺麗に仕舞えるほどに慣れてきたけど
こんなにも寒いのはなぜだろう


シャボンのように消えていた

一つ一つと見えなくなってく

風が全てを攫ったのでしょうかなんて自問自答

時が経つにつれて一つ
薄れてしまい…ゆく

何かとエビを見るたびに
「エビ嫌いならもらうよ!」
そう言ってしたり顔の君を思い出す


シャボンのように思い出しては

プツリプツリと消えないように

かき集めて抱え込んでは守るように蹲る

あの時間が永遠であれと
また何度でも
過ごせるよう…にと


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2 Comments

kayumakayuma
2021/03/19
健康など、日常の小さな幸せは無くなってからその重大さに気が付くといいますね。
nanchatteAnanchatteA
2021/03/19
コメントありがとうございます!
そうですね、無くして気づいては遅いですけど、そうなることが多いですね。
何も思わずにできるようになってしまうほどに時間が経ったというのを表現した感じです!
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