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退会済み 投稿 - 2021/01/17 更新 - 2021/01/23 0 Comments 304 Views
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今日はワタシにとってチャンスの日
キミの隣にいられるかもしれないチャンスの日
陽気なキミと陰気なワタシじゃ
話せる機会なんてないかもしれないけど
神様、お願い! どうか彼の隣にいさせて!
そんな希望をペダルに乗せて
今日もワタシは学校へ向かう

待ちに待った運命の時間
ワタシの人生がかかった運命の時間
黒板にキミの名前が刻まれる
彼の隣の空白が
自分の名前(いろ)に染まることを夢見ながら
ワタシは右手に心を込める

夢が破れた瞬間
望んだ場所ではなかった瞬間
空っぽになってしまった
時が止まってしまった
だけどいつまでもそうしているわけにはいかないから
紙切れを強く握った手で心の秒針を無理矢理動かす
そしてワタシはその場を後にする

席替えが始まった刹那
机が重くて移動ができない刹那
小さな幸せが起こる
「運ぼうか?」のキミの声
「お願いします」のワタシの声
机を運ぶキミの隣で ワタシは静かに
神様、ありがとう! とつぶやいた

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