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なまるぬい関係を枕に仕舞う。馬鹿だったと笑いたくないから、誰にも知られないように。
kabocha0230 投稿 - 2021/01/13 更新 - 2021/01/13 0 Comments 101 Views
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まぶたが重くなった
夢の波際 おやすみは無い
わたしの寝息が遠くなる

街明かり 陰の深み
夕餉と浴槽 花と排気
騒いで 鼻腔を歩く夜風に
涙目も乾く

ああ たわいない夢だわ
あなたの言葉を拾って
指先で返すの
ああ 幸せな夢だわ
声が聞けそうで
微笑みが見えそうで

伝えたかったこと
後ろ手に熱を持つ隠しごと
口が裂けても言わなかった

窓際に 月も瞑る
指と指 幸せに似て
ぬるくて 鼻腔の奥に滲みた
涙目のひとり

終わってしまえば
呆気なく日は昇るもの

また一粒 枕に仕舞って
忘れないように

ああ たわいない夢だわ
あなたの言葉を拾って
指先で返すの
ああ 幸せな夢だわ
声が聞けそうで
微笑みが見えそうで
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