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淀みを掬ってみたら
夜の海に浮かぶようだった
そこに映る
月の満ち欠けに
喜怒哀楽、揺れてた
ささやかな幸せだって
いま思えば『幸せ』
簡単なことだった
私だけ
解けなかった
長かった
夜がほんの少し
短くなるたびに
あなた
あなたって
後悔を重ねる
そっけない朝日に見透かされて
あぁ、いたかった
深みにハマってしまったら
足を取られる恋のようだ
心地よく
痛み分けするの
優しさに似た情と、一緒に
曖昧なままだった
好きだった理由
余剰分
苦しかった
楽しかったことも全部
捨ててしまおう
そのたび
大人ぶった
私がいたんだ
ちっぽけな意地(プライド)が邪魔をする
あぁ、いたかった
夜辺なく
更けていく帳に
泣いてたまるもんかと
強がっては
独言る
正しかった
それでも最後くらいは
夢を見させて
あなた
あなたって
性懲りもないの
そっけない朝日が連れてくる
明日に期待して
あいたかった、だけ
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