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古来より伝わる、霊山の物語。
汽車で五時間と三十五分。
麓の茶屋で見たあの亡霊は、
山の頂へと向かって行く。
歴史に消された真実を探す旅も
現実に埋もれた幻像を探す夢も
終わりはいつもこの霊山だった。
迎えを待ち、百年を過ごした男。
死してなおも欲望に駆られて
最期の居場所に山を見つけた。
住めば都、されど僻地。
明けない夜はないが、来ぬ夜もない。
明けない冬もないが、来ぬ冬はない。
耐えかねるのは必然であるが故、
死に囚われた男は孤独を友に選んだ。
私が彼を友に選んだように。
汽車の汽笛で 亡霊は目を覚ます
霊山を唄えと 君を呼ぶように
明ける夜は 来る夜への導
明ける冬は 周り巡る標
百年の霊山 男は亡霊で過ごし
百年の霊山 民に手記の欠片遺した
百年の霊山 世界を覆うように
百年の霊山 晴れ空が頂きへ誘う
歩行で三千里 古都に生きた墓標
霊山を継げと 人を呼ぶように
明ける夜は 来る夜への導
明ける冬は 周り巡る標
百年の霊山 男は亡霊で過ごし
百年の霊山 民に手記の欠片遺した
百年の霊山 世界を覆うように
百年の霊山 晴れ空が頂きへ誘う
丘陵の砂塵が 空へと道を指し
霊山を唄えと 永い時を抜けてきた
明ける夜は 来る夜への導
明ける冬は 周り巡る標
百年の霊山 男は亡霊で過ごし
百年の霊山 民に手記の欠片遺した
百年の霊山 世界を覆うように
百年の霊山 晴れ空が頂きへ誘う
百年の霊山 男は亡霊で過ごし
百年の霊山 民に手記の欠片遺した
百年の霊山 世界を覆うように
百年の霊山 晴れ空が頂きへ誘う
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