短めの小説に
散文的な転換点
私まだね、後書きも読めないの
あなたの気持ちすら
そうやって見落とした
手を止めて、栞を挟むよ
過去の産物
捲るページの分だけ募って
文脈のない好きばかり
溢れてしまう
ねぇ
考えれば考えるほど私
深く潜っていけたのに
浅瀬で戯れるような恋に
呆れてしまってたんだね
見えない文脈の裾を
掴むことくらいしかできない
あなたはどう思ってたの
後悔してほしいよ
長い沈黙の間
曇る窓とぼやける信号
空いた喫茶店、ぽっかりと心模様
飲み干してしまいたい
濁るブラックな夜と
あなたのこと、そうやって
綴れば綴るほど私
核心に触れてしまう気がするから
上辺だけで幸せの縁をなぞる
苦くて、苦しい
見えない部分だけで進む
泣きを誘う群像劇を
あなたも一緒に
演じて欲しかったの
ふと楽になって
諦めて、間違えても許してね
もう期待しないから
後書きは知ってた
私の作品だもの
ねぇ
考えれば考えるほど私
深く潜っていけたのに
浅瀬で戯れるような恋に
呆れてしまってたんだ
愛おしい文脈の数々
今更、気付いてしまったの
夜が更けていく
そっと閉じたページ
6 Comments
2020/11/11
長い沈黙の間
曇る窓とぼやける信号
空いた喫茶店、ぽっかりと心模様
飲み干してしまいたい
濁るブラックな夜と
あなたのこと、そうやって
ここがすっごい好きです。
2020/11/12
ありがとうございます。
嬉しいお言葉ありがとうございます!
2番の部分ですね!
最初1番だけで投稿したんですが、追加して良かったです!
2020/11/25
2020/11/28
ありがとうございます。
めっちゃ長い名称…笑
お久しぶりです!作品見に行きますね!
2020/12/01
2020/12/01
ありがとうございます。
歌詞を書いてると途中でどうしても感情的なものになってしまうので、俯瞰的といいますか、少し遠くから見るようにしてます。まああとは単純にこういう詩的な歌詞が好きというのもあります!