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Shigure 投稿 - 2020/09/25 更新 - 2020/09/25 0 Comments 302 Views
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「昔々、遠い昔の話だったものが
気付けばついこの前起きたように感じる。」
農家の納屋にあった、半分腐った紙切れ。
ペンではなく筆。幾分か古風な殴り書き。
遠くはないが、決して近くもない頃のこと。
それが記憶の中にあるかどうかは知らない。
それははっきり言って不要でしかない。

それでも、それはヒトを惹き付け続ける。
正体不明、目的不明、表現不可能。
"見えないもの"に興味を示すほど暇で、
滑稽になってしまった民を見ると
「虚しい」だ「哀しい」だ
あれやこれやと阿呆のような言葉が飛ぶ。

ヒトに聞く。
「何故、それほどにも駆け巡るのか?」
ヒトは説く。
「逃げ場を探している。」

「何故逃げ場を探すのか?」
「"見えないアレ"から逃げるため」
「"見えないもの"だというのに?」
「"見えない"から逃げるのだ」

思考を妨げられたような気分を抱え、
"アレ"が来るときを待つこととした。
信じがたくも、あり得なくはない。
日が沈む。月が来る。雄叫びは響く。
去ろうとした者のそばでは、声がする。

佳境へようこそ。

_____メルヘン・ノーツ。



丘の影から 咲いた裂いた 花火曇り
河の岸から 描いた書いた 不変騒ぎ

果て 次は 無縁

呼べ メルヘンノーツ 岩盤貫け
音階昇り 次の部屋へと
叫べ メルヘンノーツ 是非を捨て
まるごと戴こう


像の影から 見えた煮えた 構想断裂
川の向こう 惹いた引いた 愚かな民

果て 次は 思慮

呼べ メルヘンノーツ 寒風吹け
最先端進み 暗い地下へと
叫べ メルヘンノーツ 一瞬を見て
まるごと差し込もう


呼べ メルヘンノーツ 岩盤貫け
音階昇り 次の部屋へと
叫べ メルヘンノーツ 是非を捨て
まるごと戴こう

メルヘン・ノーツ
ここにメルヘン・ノーツ


知れば知るほど魔の手が来るとは、
昔から伝わる迷信、もとい事実。
火器を持った軍服が火消しに来るのは、
数百年なにも変わっていない光景。
矛先を別に向けることもできる時に、
塹壕の塵は何を思うだろうか。
昔々、あの遠くなくとも近くない昔、
「起きたことはもう一度起きる」と。

石や木や、藁のように。
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