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わが子を殺された犯罪被害者の母親の心理を書いてみました。間違いがあればご指摘して頂ければ幸いです。
kayuma 投稿 - 2020/08/21 更新 - 2021/05/19 0 Comments 425 Views
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私のたった一人の宝物だった息子の命をうばったあいつ
あの日から あいつを殺すことを考えていた
実行できなくても あいつは苦しみぬいて
地獄に堕ちればいい

復讐は人間のすることではなく 神のすることである
人間は、自分の手を汚してはならない
その言葉を脳裏に しっかりと刻み込んだつもりだが
感情はそれとは相反している

私の息子は 無邪気な優等生だった
まわりの大人達からは とても大切にされ
私が働きづめで かまってやることができないときは
そっと夕食を食べさせてくれる人もいるくらいだった

私が水商売の男性客と親しくなってから
あの子は 夜は家に寄り付かなくなったが
私は あの子を信じていた
あの子に限って 間違いは犯すはずはない

あの子が顔にあざをつくって帰宅したとき
病院に行こうという 私を振り切り
ますます家に寄り付かなくなった
あの子に 一体何があったのか?
私には 想像もつかない闇の世界へと
あの子が引きずり込まれて行くのを
問いただす勇気すらなく
心身疲労にかまけて ときが過ぎるのを
待っていた

まさか 一晩のうちにあの子の命を
奪う奴がいるとは 想像もつかなかった
あの子は今 天国で私を見守っている
私の時間は あれ以来止まったまま
あの子との思い出を糧に 生かされている

あの子の命を奪ったあいつが
麻薬中毒患者に殺されたという報道を
聞いたとき 私の殺意が加害者に
乗り移ったんだと直感した

これで私は ようやく殺意から解放され
天国のあの子のもとに行くことができる
もうすぐあの子を 抱きしめて
今度こそ あの子を守ってやることができる
その日まで笑顔で待っててほしい
もうすぐ 今すぐ雲の上に行くよ




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