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汽笛を鳴らす 列車は行く
幸にも不幸にも 至らない線路を
バタリと閉まる 扉が語る
「旅路の終わりは生の終わり」と
サイレン・ショー 御披露目時
行列の駅で渦は巻かれ
大輪は鉄の路を切る
トンカラと トンカラと 我先に進む
人々の下駄は大地を蹴る
カラコロと カラコロと 街に音色響かせ
動揺を隠す お客は足早に
悟られる前に 路地をすり抜け
ガラリと閉まる 幾重の壁は
「数年の月日忘れろ」と告いだ
サイレント・ショー お帰り時
深夜の駅で皆共に待ち惚け
美鈴は神輿の如く道を行く
シャララと シャララと 優しく言葉を
烏はまた夕陽の向こうへ
カァカァと カァカァと 寂しく鳴いて
狼煙が空高く舞い上がる
モクモクと モクモクと 刮目せよ
鳥は朝日を背にして来る
バサバサと バサバサと 激しく羽ばたき
大輪は鉄の路を切る
トンカラと トンカラと 我先に進む
人々の下駄は大地を蹴る
カラコロと カラコロと 街に音色響かせ
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