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淡〜いパステルカラーなドリームポップに合わせたい
ab9p 投稿 - 2020/08/02 更新 - 2020/08/02 0 Comments 182 Views
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氷が融けて薄くなったメロンソーダを
君は飲み干してどこか悲しい顔した
冬の陽を嫌った瞳はよく澄んでいて
それを見た僕は何故か恥ずかしくなった

過ぎた時間の針を戻すように指を
君は傷つけながら子供の声で笑った
研ぎ澄まされた意識の中の季節には
僕だけが声をあげられないで泣いてた

君は覚えているだろうか
この場所に天使がいた事を
そしてその羽根は青色で
小さな空の様だったことを


いつの間にか忘れていた溶けたアイスの
色と味を君は思い出せないと言った
夏の陽を好んだ記憶の片隅には
君だけが逃げ込める寂びた部屋があった

ここは夢が辿り着く場所
灰にまみれた僕は笑って
最後の火を灯して眠る
僅かな優しさを抱いて

君は覚えているだろうか
この場所に天使がいた事を
そしてその羽根は青色で
小さな空の様だったことを

途切れた奇跡を紡ぎ続け
この場所にさよならを告げた
そして汚れた羽根を大事に
握り締めた君にさよならを
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