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思ったより青くて、でもそれが幸せでした。
kabocha0230 投稿 - 2020/07/30 更新 - 2020/08/11 2 Comments 404 Views
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mizumizu
一歩ずつ 取り返しのつかない足場を踏み躙りながら
それでも今日がからっぽなら 永遠にそのままさ

もういいじゃないか
電話口で君は言った

夏が奪うもの
澄んだ空気と気力 それから安らぎ
命が奪うもの
生きる理由と その他のすべて

熱で粘つく街を泳いだ
がたがたのアスファルトを
蹴り出す足が宙に浮かぶ時間は
不安で気が触れそう

雑草がなびいて君へと煽る
ぐちゃぐちゃに崩れた気持ちを
伝え尽くすだけの膨大な時間は
用意したつもりだった

結局間に合わなかったけれど

言葉の意味を通り過ぎたら
気持ちにまで届く気がした
君が順番を抜かした理由を
そうやってずっと考えた

何一つ生み出さない毎日に
浪費されるだけの自分を
臆面もなく愛する歪んだ表情が
僕は好きだった

晴天に走る飛行機雲が
虚しい手首を皮肉ってくる
蝉の嘲笑も 僕よりも濁った筈の
君が居ないせいだ

夏が奪うもの
すべて
命が奪うもの
すべて

君と汚れあった時間だけが
僕のすべてなんだ
ぶよぶよと青い臭いを掻き分けて
嘔吐くくらいの甘さを探す

最後の約束をしたじゃないか
香水まみれのベッドの上で
愛してるって言ったじゃないか
愛してるって言ったじゃないか
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2 Comments

mizumizumizumizu
2020/07/30
いいなぁ。言葉の使い方とかかっこいい。
うまく言えないですけど、素敵な作品だと思いました。
kabocha0230kabocha0230
2020/08/11
mizumizuさん、
2週間越しになりますが、コメントのお返事をさせていただきます。

ご感想ありがとうございます。
不安を肩代わりしてもらうために書いた詞ですが、なにか伝わるものがあったなら幸いです。とても嬉しいです。
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