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生誕のその瞬間から下り。
aozora0900 投稿 - 2020/07/26 更新 - 2020/07/26 0 Comments 306 Views
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何をやっても
てんで上手くいかない
中途半端
にも満たない出来ばえ

冷たい肺を煙で炙る

ああ今日は目覚まし
かけずに眠ろう
僕を慰める夢を
呼び寄せて眠ろう

見えてきた赤レンガ
藍色の夜の純喫茶へ
月が隠れて
紅茶の水面も濁ってゆく

さよなら
ブリキの街
僕が乗るのは鈍行
行きっぱなしの哀電車


失敗をしてしまって
積もり積もって
人生半ば
いつも世界が僕を叱る

鉛のような身体が在った

その速さについていけない
遅れて途切れる路
差し伸べられた手は
ケミカルな匂い

ずっと眠ろう
幸せの妄想をして
枯れた身体を包む
毛布だけがあたたかい

さよなら
ブリキの街
僕が乗るのは鈍行
行きっぱなしの廃電車

さよなら
誰かの街
僕が居なくたって
綺麗な夜景が見られるでしょう


さよなら
誰かの街
僕がそこを去った後は
心地よい風が吹くでしょう

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