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言いたくて、でも言えないこと。近くて遠い心の距離を、夕映え時と黄昏時のハザマに。感想いただけると嬉しいです!
mikazki 投稿 - 2020/06/15 更新 - 2020/06/22 1 Comments 424 Views
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tamayama3
時を忘れた サイダーの泡
ひとつ生まれて ひとつ弾ける
楽しかった 今日のできごと
ひとつ浮かんで ひとつ忘れる

 言葉はいつも 嘘をつく
 遠回しに そして簡単に
 帰り道は 花の匂い
 足音立てず 今日はさよなら

距離を気にする 右手 左手
少し触れては また離れる
髪をさらう 5時半の風
肩をすくめ 少し笑う

 影が伸びる 月に気づく
 雲が翳る もう時間だね
 ねえ 言い残したことがあるよ
 言いたくて でも 言えないこと

今すぐにでも 想いが弾けて
言葉が意味をなくしたら
冷えた指を 逃さずに……

 影が滲む 木々が揺れる
 灯りひとつ もう時間だね
 ねえ 言い残したことがあるよ
 言いたくて まだ言えないこと

 手を振ったら 花の匂い
 足音立てず さよなら

あと一口の 温いサイダー
今になって 言葉になった
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1 Comments

tamayama3tamayama3
2020/06/22
「ねえ 言い残したことがあるよ
 言いたくて でも 言えないこと」

実際の距離と心の距離の繊細な描写がいいなぁと思いました。
弾ける、ように「言いたくて まだ言えないこと」が時間とともに消えて
「あと一口の 温いサイダー」が残る。素敵です。
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