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僕らが過ごした足跡をまだ庇ってる。
mirage 投稿 - 2020/05/18 更新 - 2020/05/18 0 Comments 306 Views
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路地裏にある小さな隠れ道
僕だけが知ってる秘密の抜け穴

太陽が斜めに見える時間になると
僕はその場所で歌を詠う


影を踏んで追いかけた
踏まれた影は悔しそうに…。
それを遠い思い出と決め付けて
僕らは今 口遊んだ歌すら覚えてはいない



雲の円
揺蕩う視線に沿って落ちる
流れ星が
取り返せない昨日をまだ惜しんでいる
苔の生えた壁 あの頃は大きく見えた世界が
僅かに小さくなったのは何故だろう
背伸びをして 爪先を立てて
「君に会いたい」と笑った或る日





屈まなくても通り抜けられた
僕が君を招き入れた秘密基地

月が太陽を追って出て来ると
君には会えなくなる 不思議だね


5つ数える間に隠れてみる
見つかるまで君の名前を小さな声で
呼び続けた バレない様にって
ふたりは今 遠い斜線を跨いで越える



空の瞬
大粒の雨を避けて走る
氷柱だけは
落ちまいと強く、強く息をしていた
無くしてはないよ 失ったわけでもなくて
忘れていたのは何故だろう
烏の鳴き声を遮るほどに
叫んだ君との思い出たちを




潜りに行く どんな隙間だって
好奇心は君の手を引く力になっていた

またどんな世界にだって
連れ出して旅をしようと
約束をした
小指と小指は 繋がれた 淡い記憶




香りを残して
今 不確かな音を探す
ノイズが生まれた ああ、ここに居たんだね

また僕と歩き出そう
今じゃもう屈んでも入れないあの秘密基地を
君は覚えてるかな



雲の円
揺蕩う視線に沿って落ちる
海の星が
煌めいて こんなにも涙が出るなんて
苔の生えたあの壁も 草の茂るあの空き地も
僕らが過ごした足跡をまだ庇ってる
There is still a way もう一度君と出逢う為に

There is still a way もう一度 あの翌る日を





Let's fly away 結び 開き 繰り返す記憶
Let's fly away 君に会いたいと笑ったあの日






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