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祈り歌 遥か弛緩を許した
選び取り流れては 吹き荒ぶ時間模様
銘々散らつく心象を
口に充てがえば それでお終い
私は見た 古い日記に綴った告白を
それは決して喜ぶことは出来ないけど
細く今にも途切れてしまいそうな筆圧で
過重に記していた 愛という単語
ノイズが入る 残響の報せ火
いつの間にか眠りに就いたようだ
皺寄せが幸せだと笑わず頷いた
君の根は未だに心の深く 深くに縛られたまま
別れの歌が 出会いの歌に変わってしまう
逆さにされた君と 裏側を微笑み歩く私と
いのりうた 小雨の中を逃げる
たどり着いたのなら躱せない約束事
世界が絶えず息を吸うみたいに
世界が吐いた毒素を君は喰らう
私がいた 底には私という概念が在った
しがらみを突き抜ける方法を持ったまま
上手く、笑えない痛みだけど
この海を漂っていた 死という人語
雑音混じりでも確かに届けた火
うたかたの夢なんて曖昧で不干渉だ
逃げ果せた先のシンジケート
君の音は未だ迷いと惑いを往き来している
離れ離れになったメロディが繋がろうとする
私の心が感情のモンス・サケル
未来から 厭に静かなループ:エスケープ
祈る歌が届かない、と
青く見える空を「赫い」と書いた君の話
ずっと…壁を眺めていた
この一面の劈き方探していた
崩れ落ちて 朽ちる寸前の紙に
「愛してる」だなんて
幾億と書き記し続けた 君は何処へ
ノイズが入る 残響の報せ火
いつの間にか眠りに就いてしまったようだ
皺寄せが幸か不幸かなど問わず 笑わず頷いた
君の根は未だに見つからない
別れの声と 出会いの声は紙一重だと知って
逆さにされた君と 裏側を微笑み歩く私と
未来を嘆いた君と 逃げ場を求め歩く私と
痛みを結んだ君と 君の破片に咽び泣く私
ーーー未来から やけに劇的なエスケープ
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