指で刺した雲の瞬
僕らはいきなり出逢ったんだ
海沿いの空間 その辺りで
交わした言葉はなんだっけ
覚えてるのは 君がやけに小さかったこと
僕らはいつも通せんぼしてた
互いの心の違いを知りたくなくて
約束ばかりが大好きで
言葉として知ってるだけのサプライズ
タイトロープから庇って
もう一度 渡るように僕を抱き締めて
僕の、内側で貴方が透ける
エラー アラートを鳴らした
僕らの水平線は歪んでいく
俯く君に会いたい 笑う君を知ってるから
泣く君に逢いたい 怒る君も知ってる僕だから
意味がないことこそ
意味があるのだと思った
何気ない毎日では 見つけられないもの
指と指が触れ合った時
どんな温度をしていたのかなんて
自分の方が暖かい熱で
何も分からなかった
声を聞きたい、それだけで
気持ちが浮遊 ワープする
見たこともないような
色で世界を塗り始めた
エスケープ線上のフラッグ
逃げる僕を思い切り捕まえて
君の、外側で眠る焔の咎
エラー エラーを起こした
感情が複雑に入り組んだ
傾く世界で強がって笑う君に逢いたい
壊れる星の下で独り泣く君に会いたい
星の端と端から歩き出した二人は
君寄りの世界で出会えた
歩く事をやめていた君は
膝を抱えて震えていた
不乱の海で ずっと探したんだよ
この拍動を君に捧げるーー
エスケープ、独りを抜け出して
今すぐ僕らはワープする
心の違いを認め合って やっと君に出逢えた
エラー エラーと向き合って
このタイトロープを渡っていく
辿り着いた先は狂い始めたばかりの世界
だからこそ僕らは 今、世界とリンク リンクする
俯く君に会いたい 笑う君も怒る君も
泣く君に逢いたい 笑う君や怒る君にも
何もかも伝えたい 笑う僕や怒る僕も
ああ、君に逢いたい 笑いながら 怒りながら
息を出来ればいい
2 Comments
2020/05/17
感受性を揺さぶります。
無理に理解しなくて良いのだとその感受性が申しております。
2020/05/17
全てを理解していただける詞を書いているとは私自身も思っておりません。
読み手が好きな箇所を一つでも見つけて、少しでもその人の心で何かが一つでも揺らいでいただければ満足です、また是非。