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近くにいた
iekeid 投稿 - 2011/01/20 更新 - 2011/11/02 0 Comments 344 Views
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[A]
部屋の角にたまっているみたいな 
届かない物影のほこりみたいな
手を伸ばして 手を合わせて
願った 覚めないで

[B]
朝が来る うなだれる私に
日の光は照らす 体は重い
今日も何かを気にして 見失わないように
まともでいられるように 強く握る

[S]
握りすぎて禿げた皮
焦りすぎて絞り出した水
喉を乾かす
かすれる声も
握るだけの手も
何にもならず
ただ尖った破片が自分の中に落ちていくだけ

ただこぶしを握って
背を向け 何も言わず
立ち去った

[A]
今日もまた日が昇る
恐ろしいほど明るくて
生ぬるい赤と 穏やかな灰色
の光に身をうずめる

[B]
そこから出る また始まる
繰り返し 私に 
光など当たらない 当りたくない

[S]
人の目線も 見えない裏側も
知っている 突き刺さる
何かがすり減って 
消えてなくなって
それもいいかもしれない
もう何も感じなければ
そこにいるだけの私へ また明日はやってくる

自分みたいで
気にすることないって
誰よりも弱気なはずの私が 伝えた

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