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確かな質量で僕らは息遣いを聴いている
mirage 投稿 - 2020/05/15 更新 - 2020/05/17 0 Comments 354 Views
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tamayama3




頭の中で音が鳴る
理想に近い場所で眠りに落ちた

遊泳する言葉はあやふやで
辿り着く前に失くしてしまう


心を結んだ
もう泣かない様に
だけど不意に暗闇に消える
自分が自分じゃないみたいで



手を繋ぐ温度
それさえ分からないのに
繰り返す答えの求め方は知っている
どこかぎこちなくて
目配せしてしまうけど
確かな質量で僕らは 息遣いを聴いてる




いつしか大人になって
口笛の吹き方から覚えてみた

しゃがんだ君に会いたい
立っている僕を見上げる君に


心を結んだ
泣いても泣いても足りず
何もかもを壊してしまう
それは不安が織る羽衣



口を付ける拍動
考えるだけで火照る頬
公式のない答えだけが残っては
いつも不透明で
目移りするものだけど
不確かさを繋ぐ声で 脈を打つ空




初めて君に出逢った日の事なんて
鮮明に思い出せないから
着色されてしまう

それでもひとつだけ
それは君が細く弱く見えた事
そして僕が作った空っぽの強さは
今君を覆う


消して離さないように






手を繋ぐ温度
それさえ分からないまま
繰り返した日常の解き方を見付けた
どこかぎこちなくて
目も合わせられないけど
「確かな質量」で 僕らは 僕らは

口を付ける温度
隣を歩く熱量
その何もかも全てに君を映して
いつも不透明で
目移りするものだとしても

今、確かな質量で 君を 君を 包んだ





まだ不確かな僕らは弱点だらけで
いつも不透明な世界に 陽を落とすーー


いつの日か透明になれます様に


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