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初投稿です。宜しくお願いしますー
mirage 投稿 - 2020/04/23 更新 - 2020/04/23 0 Comments 397 Views
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銀は醒め 縫われていく
まるで色の着いたビードロみたい
不規則で不確かなのに
落とせば直ぐに砕けてしまう


随分と小さくて
誰にも譲れない赤が混ざった
僕らの意識

それは僕らの意識の中で

薄れていくのは答えだけ
分からない様にはぐらかすよ
不安と期待は交わらない
きっと強い海が波を迎える



結わえた髪が解けそうで
手で抑えた 見つからない様に
いつもと違う事は
緊張の中に隠して 前を向くよ
冷えた両手で 届けた文字の色は
頬が伝播して染まった 淡い朱色だ
僕らを喰む

それはそれは 眩いジオードみたいで
いつのまにか 僕らは息を潜めていた




繰り返す言の葉は
誰にも渡せない僕だけのもの
泡沫の意識

それは泡と消える感情で

捕まえていないと
届きもしない短文だから
目に浮かべた涙は意味なんてない
それが尽きる頃に伝わるから



揃えた足並みが外れていく
振り返らない 足りない言葉を添えて
悪戯に微笑んでみる
背景に溶けた 君の姿形
冷えた告白は あどけない想いで
掻き消されていく 遠い朱色だ
僕らを喰む




吊り下げた電気の紐
引けば明かりが灯る様に
全てが繋がっている
今日この日まで 産まれてからずっと

「ありがとう」
続きの言葉は私の中に
…まだないから

君を静かに 送り出せますように
この手紙は
僕を忘れてから読んで



結わえた髪が解けそうで
手で抑えた 見つからない様に
いつもと違う事は
緊張の中に隠して 前を向くよ
冷えた両手で 届けた文字の色は
頬が伝播して染まった 淡い朱色だ
僕らを喰む

僕らを喰む


それはそれは 眩いジオードみたい
いつのまにか 僕らは息を潜めていた





呼吸は銀の中で
粉々に割れたとしても
粉々に砕けたとしても





息をしてる We have no regrets to eat silver





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