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癖ってこわい
kabocha0230 投稿 - 2020/03/27 更新 - 2020/04/22 3 Comments 567 Views
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tamayama3

指を擦り合わせるのは
言葉に詰まった君の癖
揺らぐ目が私を見た 
強張った口が開いて閉じた

跳ねる喉仏まで
愛おしく感じて
抱き締めるまぼろしに
かさなれず拳を握る

日差しは苦手だって
二人で選んだカーテンに
割り込む白過ぎる光は
聳え立つ壁みたい

どちらともなく目を逸らしたら
まだ愛していたいなんて口にしたくなる

こんな晴れた日に明かりも点けず
私たち何をしているの
今すぐ出掛けようよ ほら
そんな軽口も上滑りで
きっと引き攣った変な顔の私を
せめて笑って そんな顔しないで

二度とここには来ないの
もう私は要らないの
幸せじゃなかったの
もう一緒に居られないの

こんな時でさえ
きらきらと光る瞳を
見つめ続ければ
優しい君は言葉を探して

もう少し思い出で部屋を満たしたい
俯いてしまえば君の指先が

こんな晴れた日に明かりも点けず
私たち何をしているの
今すぐ出て行ってよ 私の知らない所へ

背を押し出した掌に幸せがこびりつく
振り向いた君の泣き出しそうな顔に
さよなら 愛してる 
溢れて ドアを閉じた
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3 Comments

tamayama3tamayama3
2020/03/28
「俯いてしまえば君の指先が」←ココたまらないですね。
視線がフォーカスされて、「私」がどんな思いで見つめているのか感情移入されます。
別れのシーンがせつなく伝わります。

kabocha0230kabocha0230
2020/03/31
tamayama3さん、ご感想ありがとうございます(´ω`)
お別れは悲しい。本当に悲しい。
kayumakayuma
2020/04/22
別れのときの指先は、妙に冷たく感じたーなんてことを勝手に想像してみました。
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