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黒い霧に翻る 遭難の舞踏会
薬指に止まる 虫の息も小さく
長閑なる華の踊りを捧げよう
神に誓うこともなければ 己の念
真っ赤を拒み 炎囲む不死の尾
憚ることもなく 死に行く欠片の生
長閑なる華の踊りを捧げよう
奇縁に照らされた 光の紋
さらりと手を離れ 消えていく
はらりと舞う花弁は 雲に隠れ
淡々と過ぎていく 日々を背に
あの世を嘆き 次の暁へ
白銀に染まる 草原の跳馬
暗夜が時を止め 疑りを薄めていく
長閑なる華の踊りを捧げよう
忌まわしき戒めに 身を任せ
さらりと手を離れ 消えていく
はらりと舞う花弁は 雲に隠れ
端麗に咲き散る 命さえ見えず
あの世に別れ また暁へ
さらりと手を離れ 消えていく
知り得ぬ風薫る 降る雨の中で
さらりと手を離れ 消えていく
はらりと舞う花弁は 雲に隠れ
響きあふれる音を 重く背負い
あの世と繋がり 次の暁へ
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