新規登録 ログイン
忘れても構わないから、今だけは見守ってください。別れを分かっている今だけは。
asakist 投稿 - 2010/07/12 更新 - 2011/11/20 3 Comments 479 Views
good投票
退会済み
何処へ行くのかなんて
考えもしなかった
見下ろすのか見上げるのか
時が来たからそれを
知ることが出来たけど
貴方には教えられないの

私の記憶は置き去りにした
貴方の中に想い出として
棄てるか遺すか自由に決めて
証が無くとも私はいるから

目を逸らさないで
お願い
私の煙が
白くなるまで
鐘が響いたら
さよなら
私は眠るわ

どんな景色かなんて
気に掛けもしなかった
綺麗なのか空虚なのか
すぐに行くからそれを
知ることが出来るけど
貴方には教えたくないの

私の在処はそこじゃ無くなる
居たこと自体いつか消え去る
構いはしないわそんなの別に
貴方も自由に私を忘れて

泣いたりしないで
絶対
私の姿が
塵になっても
鐘が止んだなら
お別れ
私は還るわ

背負わなくても
貴方はいいから
重い苦痛は
忘れてもいい
出来ることなら
私が背負うわ
例え私が一人になっても

目を逸らさないで
お願い
私の煙が
白くなるまで
鐘が響いたら
最期よ
私は消えるわ
タグ :
[ 編集 ]

3 Comments

shunichishunichi
2010/07/13
別れた後の世界へ行く直前の詞と受け取っていいのでしょうか?

何かと深い詞なんだと見てて想いました。
退会済み
2010/07/13
Delete
こんにちは、ひむかと申します。

すごく綺麗で、切ないですね。
自分の覚悟みたいなものとか、相手への優しさとか、
素直に描かれてて良いなと思いました。
じっくり心に沁みてくるような、素敵な詞でした。
asakistasakist
2010/07/13
shunichiさん
こんにちは。コメントありがとうございます。

>別れた後の世界へ行く直前の詞と受け取っていいのでしょうか?

少し高圧的?といいますか、
なんだか冷たい返信になってしまったかもしれませんので
先に謝っておきます。申し訳ありません。言い回しが思いつきませんでした。

どう受け取っていただくかは読んでくださった方が
自由にしていただけたらばそれで本望ですので、
shunichiさんの受け取られ方もひとつの答えですが、
一応私が思い描いていたものを書いておこうと思います。
ただ、私が考えていた答えに捕らわれずに、
本当に自由に受け取っていただけたらそれで幸いですので、
『あぁ、作者はこんなこと考えていたのか』程度に捕らえていただけたら幸いですw

主人公である女性の肉体自体は、
現在進行形で他の世界へと向かおうとしているところです。
女性の、魂といった精神的な部分はすでに他の世界、
ここでの意味としてはあの世に向かっている状態です。
『見下ろすのか見上げるのか』というワードは
天に昇っているのか地に沈んでいるのかの伏線ですねー。
さっくり言ってしまえば女性は死んじゃってますので。
『私の煙が白くなるまで』『鐘が響いたら』
『私の姿が塵になっても』といったワードから、
女性は今現在、火葬場で焼かれている、という光景を浮かべていただけると
なんとなく私の考え方も捉えていただけるかな、と思っています。

ひむかさん
こんにちは。コメントありがとうございます。

>じっくり心に沁みてくるような、素敵な詞でした。

そういっていただけて、嬉しいとともにありがたい限りです。
Add a comment - 1000文字以内でご入力下さい。HTMLタグは使えません。
コメントを投稿するにはログインして下さい。初めての方は無料のユーザー登録を行って下さい。
ログイン 新規登録