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独り二人の 娘が嘆く
あの丘の向こうに何を見たのか
言霊の声が 木霊を呼び寄せ
青い野の向こうに世界を望む
歪にも成り立つ 恋歌は滅し
歪にも飛び立つ 鳥は鳴けど憐れみ
いざ 白夜の空を照らす一輪の華
凍える大地に温もりを授けよ
いざ 百鬼夜行の魑魅魍魎と共に行こう
白銀に染められた絵画の夢を
さざ波に唄う 大空の隔たり
その陽の向こうに何を見たのか
狭間の賢者が 情念を呼び寄せ
黒い雲の向こうに楽園を望む
歪にも成り立つ 楔は壊を知り
歪にも飛び立つ 踏騒の光を壁に刺す
いざ 白夜の空を照らす一輪の華
凍える大地に温もりを授けよ
いざ 妖狐も泣き喚く魑魅魍魎と行こう
白銀に染められた無想の渦を
あぁ
響き溢れ 闇を飲み 崩れ去る 白い夜行
いざ 白夜の空を照らす一輪の華
見捨てられし人々はこの世を祝う
いざ 百鬼夜行の魑魅魍魎と共に行こう
恐怖を埋めて飾りを捨てて白銀の園へ
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