Aメロ
大人ぶって立ち寄った
古ぼけた 喫茶店の隅
クーラーは効いてない
コーヒーは減る気配もない
レトロゲームのテーブルで
あのひとはいつも本を読む
盗み見て うつむく
瞬間は加速していく
Bメロ
駄菓子屋のコンピュータ
みぞれ氷 光る
セミの声を合図に いっせーので走った
サビ
ちっぽけな冒険を
今日の引き出しにしまおう
コーヒー コヒーレンス
甘酸っぱい初恋の味
打ち寄せる波のように
満ち引く 君は太陽
ギラギラと炎天下
のどが渇く夏の日の午後
Aメロ
いっしょに駆け上がった
その先には祭りばやし
灯籠は鈴なりに
縁日を照らしていた
ペンギン柄の浴衣着て
あのひとは誰を待ってるの
幼なじみの手をはなす
瞬間は重なり合った
Bメロ
ひまわりの種を蒔いた
ラムネ瓶のカケラ
青芒(あおすすき)くすぐって いつまでも笑っていられた
サビ
壊れそうな思い出は
手紙で昨日に送ろう
コーヒー コヒーレンス
甘くて苦くて片思い
砕け散る波のような
降り注ぐ光のような
キラキラ 星月夜
それははるか 夏の日のこと
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2020/02/07