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夜明け前の 四十を数える
未開の奥底で いびつな稲妻
音無く 霹靂 華をうつむかせ
小さく 霹靂 闇をそっと寄せる
白虎の海 その波は白く
地平線を 静かにかき消す
幾多の 霹靂 はるか彼方へと
響かせ 霹靂 脳裏を燃やせ
黒い薔薇 棘を断ち切れ
聖愴に似て非なる刃
五つは 秘めし言の葉を成す
無に還れ 憎しみの華
闇風に吹く 彼岸の曇り
焼かれ遺る 欠片は死を見て
音無く 霹靂 魂は数多の哀
恨みも 霹靂 打たれ萎むまで
図らずも来る 意は裏返し
終わりなくとも 翻る心は
知らず 霹靂 紅く冷める日は
いずれ 霹靂 連れて針を刺す
黒い薔薇 棘を断ち切れ
剣をかざす生きる刃
五つは 空間を響き鳴らす
無に還れ 永遠の華
雑音の 霹靂 歩く者たちよ
街角の 霹靂 揺れる雨粒に
雑音の 霹靂 しばらくの合図
呼び声 霹靂 怒りを鎮めよ
黒い薔薇 棘を断ち切れ
聖槍に似て非なる刃
五つは 秘めし言の葉を成す
無に還れ 滅びぬ華
黒い薔薇 棘を断ち切れ
深く音だけを立てる刃
五つは 唄う人々のため
無に還れ ひとつだけの華
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