振動音が 止められることのない携帯
主人を失った 子犬の遠吠えのように
古時計が 誰もいない部屋で鐘を鳴らす
静けさだけ響いてた あの日の夜空も
「相変わらず」が言えるのも いつまでかな
いずれ「あの頃は」に変わっていくから
未来への軌跡がそこにある 誰にも絶対見えない
そばにいたいと思うほどに 心は削れてる
日差しが 歳をとると眩しく感じるような
そんな気がする 考えていればまた歳をとる
窓ガラスが 輝きを失った古民家の畳で
ひとり寂しく泣くのも もう慣れたんだな
隙さえあれば 懐かしさ感じてるけど
前を向けば「久しぶり」と聞こえたから
未来への軌跡を作り出す 僕たちの使命なんだ
きっと誰かがいると信じれば 幾分か楽になる
少しヤキモチ妬くことも 誰もなくはないだろうな
良くも悪くも仲間がいる ここが落ち着くよ
信じられないことも起きるさ 別に珍しくない
何もない退屈より 僕はハジけた日々で生きたい
未来への軌跡がそこにある 誰にも絶対見えない
そばにいたいと思うほどに 心が痛むんだ
これ以上 忘れたくない 傷付けたくない
東の夜空は赤く染まり
一日の始まりを告げる
月と太陽が覗き合うように
僕らも互いを見つめ合う
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2019/12/25