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僕が手紙の文字だった頃
君は左に右に目を動かして
歯切れの悪いニュースを追いかけ
明日の話題に覚えておいた。
乗り込む流れを間違えないように
君は上へ下へ指を動かして
待ってる誰かに会えるようにと
心と頭を書き残していた。
朝も月も見つめて
人間の色を混ぜて
染み込むような夜のその色。
筆を洗うまでに思っていた全てを
混ぜて
希釈するまでそこにある色。
見つめて
君はたまに
そうせざるを得ない顔をして
あかりを見つめている。
人間の色を混ぜて
染み込むような夜のその色。
筆を洗うまでに思っていた全てを
混ぜて
希釈するまでそこにある色。
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