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寒くなってきた
kabocha0230 投稿 - 2019/11/09 更新 - 2020/02/24 2 Comments 274 Views
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2487satoshi_satoru
光なんて呼んでいた 今は鍋底の焦げ付きみたいだ 
求められて ご愁傷さま 悪気はないんだよ

ひゅるる 風が切った理屈の糸 自由になった頭が
真っ逆さま ハロー こちら桜色 

頭蓋の中はひどく快適です ゴミ掃除が済んだから 
一つだけを 触れない距離で 見詰めていよう

恋をした 冷める街に 透明な花の香り
春よりも温かく僕を壊したね

君 君 君 君だけを見ている
深呼吸をして そこに紛れたいよ
キーストラップも焼き付いた 塀の陰で
何故 何故 何故 何故ここに居るんだろう
三○○号室 ベランダの バスタオルの隙間から
明かりが消えるまで 佇んでいよう

明朝 爽やかに鳥が鳴いて ありきたりな
部屋の異臭 ハロー こちら桜色
大切な人だけじゃ生きられませんでした

住み慣れた八畳間 すり抜ける
君が居ないことを嘆いたりはしなかったのに

夢を見ていた なびいて光る髪の香り
幸せで不自然な二人 もう眠れないけれど

君 君 君 君だけを見ている
深呼吸をして そこに紛れたいよ
キーストラップも焼き付いた 塀の陰で
何故 何故 何故 何故ここに居るんだろう
赤い光 ありもしない残像
君が生きているから幸せだったよ
幸せにしてみたかったよ
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2 Comments

kayumakayuma
2019/12/14
引っ越し前の未練と、引っ越し後のことを考える希望を描いたような詩ですね。どことなく、希望を感じさせます。
24872487
2020/02/24
比喩的な意外性のある表現とストレートなセリフがミックスされると最高に輝きますね。才能と言うのは何かを犠牲にする事で得られるんですかね。
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