ただの陶酔

kabocha0230 投稿 - 2019/10/15 更新 - 2019/10/16 2 Comments 321 Views

展示台に乗った苦痛　美醜の基準もあやふやなまま
流し見される一つなんかじゃ嫌だ　それが言えなくて

恋を象った睡眠導入剤　三二錠
寝息が煩わしく思ったら　新しい処方箋貰いに行こう

午前零時を祝う声は無い　二四の無機質なカウントダウン
手のひらの上　僕の全て　青く光るざわめき

爛れた過去にとって　僕のエコーは虫の声よりも小さくて
夜の寂しさにもなれない　過りもしないよね
どうでもいいか

必要とされない事がこんなにも　当然と思わなかったな
四方八方　良し悪しにさよなら　まともな僕たちは心中
必要とされたい事がこんなにも　軽々しく埋まっちゃったら
ワンルームの歓楽街で　生きるしかないじゃんか

吸ったって吐いたって　虚しいだけの時間を
紙に巻いて火をつけたら丁度いい　灰になったから
この色は覚えていてほしいな

展示台に乗った苦痛　褒め合っても美醜は知らない
そもそも目に映っちゃいないんだよ　肌色のショウケースは不透明

恋を象った睡眠導入剤　三二錠
終わってしまう前に　新しい処方箋を頂戴

午前零時にぬるい嬌声　二四の無機質なカウントダウン
出来れば　忘れないでほしいな

必要とされない事がこんなにも　当然と思わなかったな
四方八方　良し悪しにさよなら　まともな僕たちは心中
必要とされたい事がこんなにも　軽々しく埋まっちゃったら
ワンルームの歓楽街で　生きるしかないじゃんか

悲しくもなれないこんな日は　当然の帰結だってさ
図星突かれても麻痺してんだ　苦笑いで一夜に心中
死に損ないが血迷って　爛れた過去に幸せ願ったら
笑ったり　泣いてたり　意外と覚えてた

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