太陽の供述によると
水たまりにはちぎれた肉片がウヨウヨとしていた
軽はずみな思想だから意味を問われる
着ぶくれの告白だから風化されてゆく
男はその日
カメラを肩にかけて旅にでていた
レンズの向こうには二人がいた
レンズの向こうには二人がいて
人差し指がその人にはなかった
人差し指がその人にはなかった
理性は打ち負かされるばかりであった
土佐いぬのように涎がとまらない
月の供述によると
人々は弓のように撓(たわ)むれていたそうで
首がそのままちぎれて水のしずくのようになっていった
波紋は拡がりをみせて
ビルディングにぶつかっていった
つまり消え失せた 消え失せた
つまり無かった 無かった
最初からどこにも無かった
間断なき人々のまにまに
哀しみをみた
間断なき人々のまにまに
哀しみをみた
間断なき人々のまにまに
哀しみだけをみた
ガードレールに腰かけて
ずっと見ていた
ずっと、ずっと、ずっと、ずっと
それを見ていた
それだけを見ていた
水たまりにはちぎれた肉片がウヨウヨとしていた
軽はずみな思想だから意味を問われる
着ぶくれの告白だから風化されてゆく
男はその日
カメラを肩にかけて旅にでていた
レンズの向こうには二人がいた
レンズの向こうには二人がいて
人差し指がその人にはなかった
人差し指がその人にはなかった
理性は打ち負かされるばかりであった
土佐いぬのように涎がとまらない
月の供述によると
人々は弓のように撓(たわ)むれていたそうで
首がそのままちぎれて水のしずくのようになっていった
波紋は拡がりをみせて
ビルディングにぶつかっていった
つまり消え失せた 消え失せた
つまり無かった 無かった
最初からどこにも無かった
間断なき人々のまにまに
哀しみをみた
間断なき人々のまにまに
哀しみをみた
間断なき人々のまにまに
哀しみだけをみた
ガードレールに腰かけて
ずっと見ていた
ずっと、ずっと、ずっと、ずっと
それを見ていた
それだけを見ていた
2 Comments
2019/09/14
レンズの向こうの人の指か
カメラを構えた人の指か
どちらに設定をおいてもドラマが広がる。
想像力の筋トレになります。
いや、自分が想像しすぎなのか?笑
思わず深みにハマるのがサブリナの鼻さんの作品です。
「着ぶくれの告白」う〜ん、思いつかない表現。
2019/09/15
もしレンズの向こうの人のことを言っているのなら
ピースサインが不完全であり
もしカメラを構えた男のことを言っているのなら
シャッターをきることが出来ないですよね。
なんとなく、そういう風に作りました(笑)
だから何?って言われたら終わりなんですけど(笑)
要は感覚的なものです!(笑)
そっちの方が想像も広がっていきますからね。
コメント&goodありがとうございました!
あと、「汗馬」にもコメントとgoodをしていただき
ありがとうございます!
わざわざ遡って頂けるとは( ´⚰︎` )
いやはや、玉山さんの細かい気配りには
頭が下がるばかりです…
そういうお心遣いの優しさ・細やかさが作品にも滲み出てるんですよね。
本当に感謝です。