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なし
sabrina_no_hana 投稿 - 2019/09/14 更新 - 2019/09/15 2 Comments 394 Views
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tamayama3
太陽の供述によると
水たまりにはちぎれた肉片がウヨウヨとしていた
軽はずみな思想だから意味を問われる
着ぶくれの告白だから風化されてゆく
男はその日
カメラを肩にかけて旅にでていた
レンズの向こうには二人がいた
レンズの向こうには二人がいて
人差し指がその人にはなかった
人差し指がその人にはなかった
理性は打ち負かされるばかりであった
土佐いぬのように涎がとまらない

月の供述によると
人々は弓のように撓(たわ)むれていたそうで
首がそのままちぎれて水のしずくのようになっていった
波紋は拡がりをみせて
ビルディングにぶつかっていった
つまり消え失せた 消え失せた
つまり無かった 無かった
最初からどこにも無かった

間断なき人々のまにまに
哀しみをみた
間断なき人々のまにまに
哀しみをみた
間断なき人々のまにまに
哀しみだけをみた
ガードレールに腰かけて
ずっと見ていた
ずっと、ずっと、ずっと、ずっと
それを見ていた
それだけを見ていた
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2 Comments

tamayama3tamayama3
2019/09/14
「人差し指がその人にはなかった」
レンズの向こうの人の指か
カメラを構えた人の指か
どちらに設定をおいてもドラマが広がる。
想像力の筋トレになります。
いや、自分が想像しすぎなのか?笑
思わず深みにハマるのがサブリナの鼻さんの作品です。

「着ぶくれの告白」う〜ん、思いつかない表現。
tamayama3さん
もしレンズの向こうの人のことを言っているのなら
ピースサインが不完全であり
もしカメラを構えた男のことを言っているのなら
シャッターをきることが出来ないですよね。
なんとなく、そういう風に作りました(笑)
だから何?って言われたら終わりなんですけど(笑)
要は感覚的なものです!(笑)
そっちの方が想像も広がっていきますからね。

コメント&goodありがとうございました!
あと、「汗馬」にもコメントとgoodをしていただき
ありがとうございます!
わざわざ遡って頂けるとは( ´⚰︎` )
いやはや、玉山さんの細かい気配りには
頭が下がるばかりです…
そういうお心遣いの優しさ・細やかさが作品にも滲み出てるんですよね。
本当に感謝です。
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