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夏の暑さの中、風がぴたりと途絶え、無風となることを夏の季語で「風死す」と言うらしいです。
sabrina_no_hana 投稿 - 2019/08/19 更新 - 2019/08/25 4 Comments 428 Views
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tk77mizumizutamayama3
風死して、詩(うた)は孤(こ)となり
きこえるか
空よ、山よ、海よ
罪なき者まで
叫喚の地を這う
さらば、人間
肉体も魂も、美しくなんぞ無い

遥か古よりつづく闇がある
途切れずここまでやってきた
すべてを飲み込んでゆくことを
もはや誰も覚えてなどいない
闇は切り裂いてもそりゃ闇だ
風死して、詩は孤となり
きこえるか
空よ、山よ、海よ

蓮の花は
ドブをすすって息衝く
そんな常までも
まるで祝福を今か今かと…
渇いた拍手だけが遠くからひびく
やさしさでは無いことだけが
骨身にまで染みゐってくる
痛むことさえ禁じられているような
そんな気がする
風死して、詩は孤となり

言葉を知らない無垢たちが
ヒョイとこちらに顔をのぞかせ
笑うようにして泣き腫らす
笑うようにして泣き腫らす
伸びた背を尊く思う
延びた生を醜く思う
風死して、詩は孤となり
太陽だけがポツリと
太陽だけがポツリと
風死して、詩は孤となり
きこえるか
空よ、山よ、海よ
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4 Comments

tamayama3tamayama3
2019/08/21
「風死す」
夕凪とは違って凄みのある言葉。
圧が強い言葉を操る技量に感服いたします。
特に最後の一連、持ってかれちゃいますね。
tamayama3さん
よくこんな言葉を思いついた人がいるなぁと笑
凄みたっぷりですよね、風死す。
この歌詞は自分的に一番くらいに気に入っているので
お褒めの言葉をかけていただいてとても嬉しいです(*^^*)
コメント&goodありがとうございました!
mizumizumizumizu
2019/08/24
全てを理解したわけではないですが、小説のような良質な雰囲気に惹かれました。

こういう淡々と、でも激情が内に秘められてる作品を書かせたら右に出る人はいないのかなぁと。それくらいサブリナの鼻さんの個性があって良いなぁと思います。
mizumizuさん
僕の書く歌詞は殆どがデタラメで
ただ言いたいことを好き勝手言ってるだけなので
自分でも読み返して、理解できなかったりします。笑
でもそれがいいと思っています!!

個性を褒めて頂けるなんて
こんな光栄なことはないです(+_+)
めちゃくちゃ嬉しいです!!
コメント&goodありがとうございました!
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