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凄惨な事件が後を絶ちませんね・・・
sabrina_no_hana 投稿 - 2019/08/10 更新 - 2019/08/16 6 Comments 340 Views
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MONKtamayama3
もしも彼等が海ならば
赦せることができるというのか
それらはいずれ風化されていき
あらゆる重量のぬけた寂しげな肉共だけが
ぽつりと退屈まぎれに「アレはひどかったね」と
在って無いような酒を飲む
あの日焚きつけてた人たちが煙を巻いて消えていた
”死体の山を歩いてるんだもんな、俺たちは。
これがいわゆる歴史だよな。”
世間を語るものほど、世間を知らず
自分を語るものほど、自分を知らず
魂を語るものほど、魂を知らず
歴史を語るものほど、歴史を知らない
海は小さな泡のひとつぶに
一切合切を託してそのまま
弾けるのを待っている
もしも彼等が海ならば
もしも彼等が海ならば

あのとき、そこの人間にまとわりついていたもの全てが
風化していく
あのとき、風景にまとわりついていたもの全てが
記録化されていく
遠くで海のざれる音がした
ここぞとばかりに耳を劈いた
耳の穴をのぞくと無意味な渦潮があった
うらやましいと思った うらやましいと思った
頭上に白い徒花がぼうっと咲いた
もしも彼等が海ならば
赦せることができるというのか
赦せることができたなら
彼等でなくとも海になれるというのだろうか

汗馬は砂漠の千里を走りぬけても何もないことを知っている
そこには何もないことを知っている
割れて燃える海を想像してふけっている
あわれとも思わずうらめしいとも思わず
立ち尽くして喘ぐという事実
もしも彼等が海ならば
もしも彼等が海ならば
赦せることができるというのか
赦せることができたなら
彼等でなくとも海になれるというのだろうか

自分の腕で自分の首を吊る始末
円形になぞらえて
自らが自らの望まない結果を生み出していることに
気が付かず
円形になぞらえて
自らが自らの怒りの諸悪に加担していることに
気が付かず
今も私は、見つめているぞ
今も私は、見つめているぞ
今も私は、見つめているぞ
海を、海を、そんな君を
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6 Comments

Mamesan0909Mamesan0909
2019/08/10
歌詞というより詩のような・・・
何か深いものが伝わる感じがしました。
Mamesan0909さん
確かに
歌詞というより、詩になってますね…
もっと歌詞として成り立つように頑張ります!
コメント有難うございました!
tamayama3tamayama3
2019/08/11
もしも彼等が海ならば
もしも彼等が海ならば

すべてを包含し得る“海”という言葉の持つ重み。
サブリナの鼻さんの綴る言葉の重力に、毎度適応したがる自分がおります。
作者意図とはズレるかもしれませんが、反戦歌と捉えても面白いと思いました。
tamayama3さん
反戦歌!
そう思いながら、いざ読み返してみると
当てはまりますねえ。こりゃいい。
玉山さん、さすがです・・・
いやこれは、読み手の方が作者を越えているんだと
つくづく思わされました。
僕は殺人事件等の犯罪を歌にしたんですが
こういう発見はすごく嬉しいです。
ホントにありがとうございます!!!

もしかすると、自分の知らないうちに
あらゆる悪に対する怒りを
詩にしていたのかもしれません。

コメント&goodありがとうございました!
MONKMONK
2019/08/15
もしも彼等が海ならば
まずこのタイトルに心惹かれました。
まるで小説のようにも読めましたが、歌詞として生き生きと光って見えます。
表現の一つひとつがかっこいい。
何度も読みたくなる作品です。
MONKさん
身に余るお言葉の数々、とても嬉しいです(TT)
タイトルが先にポンッと思い浮かんだので
そこから歌詞を展開していきました!
功を奏したようで良かったです(*^^*)
コメント&goodありがとうございました!
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