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水族館にゆらゆらとたゆたう海月たち。 海月を鑑賞することにより、ストレス軽減効果が見られるのだとか。 そんな彼らは沈み、浮きを繰り返して次第に弱っていき死に至るのだとか。 そんな儚い海月に私は強く惹かれるのです。
hana_hiro612085 投稿 - 2019/08/09 更新 - 2020/05/03 0 Comments 345 Views
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僕、水の月
傘を開き閉じ水面を揺蕩う
ゆらゆら踊る
貴方を癒す、と5億4000年経つの
少しずつ形を変えながら
やっぱり同じにただ揺らめくの
けれど心までは癒せやしない
それはそれとして ただ揺蕩うしかないなら
輝く月に手を伸ばしたい
それでも、それでも、それでも、、、
水面に映る月にさえ未だこの手は届かずに


僕、水の月
カンブリア紀に今を残す
流れがなけりゃ
生きてさえいけない
浮き沈み浮きなんども繰り返し
やがて力つきる前に触れていたい
冷たい心 鈍色に光る月のよう
ヒーラーになって荒む気持ちを
癒すの 穏やかな海のように
深い深い優しい痛みの中に溺れては沈む

そして傘を下に暗い海の底をどこまでも泳ぐの
けれど永い暗闇の中は 月はおろか何も見えずに
手は届かない なにも聞こえない
それでも 幸せと思う なんてひどく偽善的でも
そこに優しさがあるのなら
信じてみてもいいでしょう
いいでしょ?
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