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utsusemi 投稿 - 2019/07/21 更新 - 2019/07/21 0 Comments 222 Views
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錯綜する情報網に投げ出された異端児は
隙を見せた瞬間 固定観念の袋叩きに合い
正義感という 不特定多数の暴力の前で突っ伏している
後に命を絶つ動機にさえ成り得たとか

可視化された有象無象から それを拾い上げた何者が
着色を施した餌を混ぜ 高値で売り捌き
肥大した虚像が この社会の立ち位置を染める
墓の前は無神経な参列者で 今もなお渋滞中

時代とやらに構築されてきたんだ
同情に縋り付くのは 何処のどいつ
こんな痛みも こんな翳りも
到底 あんたにゃ関係ない事

造作もない命

巡り逢いに共依存を見出して 現実味を失くした存在証明
仮面を被れば大人しい顔した奴も 暴言吐かずにはいられない
許す許されるのも下すのは同族で 静観してやり過ごす自分も同族
悲哀 背比べ 憎悪 承認欲求 捏造
喰らい尽くす先は いつも虚しさだ


一躍 舞台照明を浴びて英雄と謳われた彼も
陰を暴かれ 転落した四畳半で息を繋いでいる
事の次第は良識を重んじた故の善意らしいが
境界を越えた以上 絶対悪の殻は破れず

数少ない擁護の声明が それを狼煙に掲げ
さらに履き違えた周囲すら 薪を焚べて燃え盛り
根源ごと全焼に至っては誰しもが致命傷
当の彼は知る由もなく 貧しさと隣り合う

複雑化を言い訳に断ち切ってきたんだ
不純物を嫌ってんのは 何処のどいつ
手を繋ごうが 戯言語ろうが
それすら あんたにゃ関係ない事

明日は我が身の上

白を起点に黒を削ぎ落とせば 誰一人残らない勧善懲悪
矛盾を孕んでこそ法が廻りゆく 辻褄合わせの多数派
常識 非常識も結ぶのは同族で こんな歌吐き散らす自分も同族
どうか その平等という人間ありきな罰で
救えない世界を 救ってくれよ
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