夏の終わりに お婆の家で
悲しい悲しい 話を聞いた
裸電球 ぶらりと揺れた
いつもより 長い夜でした
ぽつりぽつりと話途切れて
お婆 窓の外 見つめてる
ラムネの残り 僅かになって
私少し 眠くなる
防空壕に 咲き乱れる
280本もの花達は
焦げた匂いに 零れて落ちた
それは遠く長い午後でした
こくりこくりと 船漕ぐ姫を
お婆 よっこらと抱き寄せて
せなを優しくたたいては
遠く夢うつつ子守歌
姫よ 忘れてくれるなよ
夏の 夜空にさんざめく
星の しぶきに舞い踊る
清き 儚き花達を
姫よ 忘れてくれるなよ
夏の 夜空にさんざめく
星の しぶきに舞い踊る
強き 儚き花達を
悲しい悲しい 話を聞いた
裸電球 ぶらりと揺れた
いつもより 長い夜でした
ぽつりぽつりと話途切れて
お婆 窓の外 見つめてる
ラムネの残り 僅かになって
私少し 眠くなる
防空壕に 咲き乱れる
280本もの花達は
焦げた匂いに 零れて落ちた
それは遠く長い午後でした
こくりこくりと 船漕ぐ姫を
お婆 よっこらと抱き寄せて
せなを優しくたたいては
遠く夢うつつ子守歌
姫よ 忘れてくれるなよ
夏の 夜空にさんざめく
星の しぶきに舞い踊る
清き 儚き花達を
姫よ 忘れてくれるなよ
夏の 夜空にさんざめく
星の しぶきに舞い踊る
強き 儚き花達を
2 Comments
2019/06/20
全体的に優しい雰囲気でまとめていて好きです。
しかし同時にそれはとても悲しくもあり儚げであり…
最後に<姫よ 忘れてくれるなよ>と
言葉を強めにしている所が特にgood!!です!
2019/06/20
1945年6月19日に多くの命を落としたひめゆり学徒隊の事を書きました
核心に触れず、お婆と孫娘のひと時を表現しました
サブリナの鼻さんのコメントは非常に嬉しく、励まされます
ありがとうございました。