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utsusemi 投稿 - 2019/06/12 更新 - 2019/06/12 0 Comments 240 Views
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さあ 今 地獄の門戸を開いて
歌えや 被害者意識の人生
二、三度すれば飽きるだろうが
苦痛はお前を一生放さないぞ


達磨さんが転んだのは 不幸の一等賞 選ばれたから
この身体 この心臓 この血潮も 全てはここへと行き着く為
逃げたいと勘違いすんなよ 逃げた先が奈落の底だ
今宵は宴さ 呑めや喰え 待ち望んだ罪悪を肴に

さあ 嘘吐き尽くした舌を切って
憎悪の焔を素足で渡れよ
涙や恥は蒸気で打ち消して
帰りたい? そんな何を今更

人に成り損なった集落の中へ
憑りつく孤独が報われるときだ
狂気じみた現世を嘲笑って
終焉のつまみを廻した紙芝居

降りた遮断機の赤が お前を貶めた者を殺める
散々殴ったあいつ 罵ったあいつも
死体蹴りかまし ぐちゃぐちゃになった思考回路
醜いほど手遅れかい 誰しも携えるもんだよ


なんて余興はここらでお終い 自己陶酔醒めて 来たす頭痛
この虚無 この疲弊 この猜疑心も 最初は潔白だったろうに
悪いのはお前じゃないや 別段 聖人に成る必要もない
だが同情は相応しくないから 首引っこ抜いて白痴の一発芸

さあ 阿鼻叫喚を釜で煮付くし
繕う優しさの化け皮を剥がせ
死にたいと擦り寄る四肢は串刺して
もう止めたい? 弱音なんて結構

金に溺れた御仏に復讐を
無価値と化す時間はごみ箱行き
常識気取る下界に唾吐いて
我らが起点の総なめ百鬼夜行

唸る拡声器の青が お前をまやかす輩を殺める
知らん顔で済ますあいつ 救わないあいつも
肉片すら裂いて 満たす満たされずでにちゃにちゃ
愚かだと毛嫌いかい 誰の手も黒ずんでるのに

讃えた善の下 蔓延る悪には薄情で
ぼやけた掟と踊る 可愛い自分に甘い餌を
宴もたけなわ 各自持ち場に着き血みどろ
希望を欲するか? だがもうお前は鬼だ


さあ 今 人の門戸を閉ざして
喚けや 加害者拒絶のみなしご
三、四がなくても苦痛に愛され
断末魔に染まる 生き地獄一丁目
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