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utsusemi 投稿 - 2019/06/10 更新 - 2019/06/10 0 Comments 212 Views
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周りとは違うと気付いたのは いつだっただろうか
誰もが笑ってはしゃいでいる中 独り片隅で泣いていた
そこに根付いた溝が背丈と共に育ち
吐き捨てれない感情がなだれ込んで 静かに腐りかけていく

へどろ 泥塗れで 自分の醜さを知り
払えば払うほど底無しへと引き摺られて
今更隠せず どうすればいいかも解らず
溢れ出るそれを皆 指差し嗤って言う

まるで化け物だ、と


助けに期待出来ないほど 心は悪臭に満ちて
きっと特別なんだと自己暗示 無理やりに部屋を塞ぐ
時計の針が伸びた影を 人の道から外す
あの頃の純真さも遠退いて 輪郭すら行方不明で

へどろ 泥吐いても 素面は許されず
好きなものを好きと呼ばせない上に嫌って
先生 どうして黙って見過ごすのですか
世界は今も手を繋げと 怒鳴り散らしているのに


へどろ 泥塗れで 化け物に染まれば
罵詈雑言 白い目 形のない刃物だらけ
だけど死に際へ追いやられ 気付いてしまう
醜さを良しとしない常識に生きる人こそ

まるで化け物だ、と
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