投げ出された手足が赤く
走馬灯に浸った
反転した空 だらしない瞳で
見下ろす景色は望み通りかな
欲に生かされて 欲に殺されて
自由なんて言って 血眼
探し物は見付かりそうかい
そんな暗い場所で
馬鹿だな
なんて言いたくないんだけど
幸福が出した糞になった君は
それを意志だって誇ったろう
生きることは痛かったか
ここに渦巻く嘲りよりも
僕に忘れられるよりも
もっと もっと?
抽象的な言葉で 煙に巻いていたけれど
ここに至っては誤っていたんだな
まるで想いの奴隷じゃないか
君は馬鹿だよ なあ 馬鹿だよ
幸せの所在なんて知らないし
不幸は向こうからやって来るし
なんとなくでやり過ごせば
ただ死んでいくだけだ
生きることは痛いよ
君が流したその赤色も
液晶の肥やしと僕の痛みに
なるだけで 何一つ
馬鹿だな
なんて言いたくないんだけど
幸福が出した糞になった君は
それを意志だって誇ったろう
生きることは痛かったか
ここに渦巻く嘲りよりも
無力が伝うこの頬よりも
もっと もっと?
2 Comments
2019/06/05
散りばめられたワードに惹かれます
<幸福が出した糞><想いの奴隷><生きることは痛いよ>
たまりません。
2019/06/05
最近人死にがやたらと目について、特に思うところがあったので書きました。
よかったらまた見てやってください。