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全て手放して自由だ
構わず行けよ 空の場所に
待ち望んだ終わりだ
早く気が変わってしまわない内に
ねえ どうして人を恨むの
ねえ どうして人が怖いの
その隘路はまるで人の道から外れていくようで
もう何も信じられない
行き着く答えがそればかり
暗い部屋に猫背気味で 窓越しの晴れた空を見上げた
何処にいても何をしていても
お前の場所はないと言われて
塞いだ部屋 叩く扉と声
早く出てこいと
頑張れよなんて軽々しくて
お前の為の気遣いだとか
言葉の影に追い詰められて
消えたくなるんだよ
さあ光を見てみろ 散々自分が嘘ついた光を
結果すら見出せずに 殺意の目が責める怒号
怖気づいて逃げた 矛盾ばかり歌った成れの果てだよ
最初から抜け殻に 詰め込んだ希望など受け付けないくせに
涙も枯れ果て自由だ
飛ぶ鳥に続いて 昇ればいい
こんな歌もうんざりだ
自分は自分を嫌いで仕方がない
ねえ どうして生きられるの
ねえ どうして皆 笑えるの
その報われるべき願いに自分の影が見当たらない
もう空っぽだよ何もかも
心は否定を重ね続け死んだ
毛布で横たわる体を起こし 綺麗事だらけの世界を見下した
生まれたときから間違っていた
歩けば変わると信じていた
そいつは出鱈目 傷が疼く
一生涯苦しめと
ならばそれごと終わらせてやるさ
引き換えた恐怖は容易いもの
今を捻じ曲げた今が憎くて
死にたくなるんだよ
さあこれが本性だ 諦めないが故に黒ずんだ光だ
例え誰か引き止めても 窓は既に開けられた
最果てがここだよ 人になり損なった末路が虚無で
憂う奴らに言うのさ 最初から解ろうと思わなかったくせに
全て手放して自由だ
迷わず逝けよ 空の場所へ
抜け殻は抜け殻らしく
自ら土に還り 初めて救われる
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