五月雨 長雨 もの憂げな窓
茶色いテーブル越しに
ウェッジウッドのカップに揺れる
甘い香り
ぽつんとぽつんと言葉を選ぶ
消えそうに泣きそうな鈴
「あの人」と呼んで唇を噛む
雨音のように
ブラウスの袖口に恥じらう
細く白い肌の色
あなたのすべてを知りたくなった
雨だれ 滴る 片恋の糸
もつれて絡まるように
言葉のあやとり上手く出来ない
小雨になる
はじめて触れたあなたの琴線
癒して静めたいのに
親友(あいつ)にはぐれた瞳のままで
夕暮れに泣く
薄紅色に際立つ横顔
後れ毛の美しさに
あなたのすべてが好きだと知った
雨はあがった
茜に染まる
茶色いテーブル越しに
ウェッジウッドのカップに揺れる
甘い香り
ぽつんとぽつんと言葉を選ぶ
消えそうに泣きそうな鈴
「あの人」と呼んで唇を噛む
雨音のように
ブラウスの袖口に恥じらう
細く白い肌の色
あなたのすべてを知りたくなった
雨だれ 滴る 片恋の糸
もつれて絡まるように
言葉のあやとり上手く出来ない
小雨になる
はじめて触れたあなたの琴線
癒して静めたいのに
親友(あいつ)にはぐれた瞳のままで
夕暮れに泣く
薄紅色に際立つ横顔
後れ毛の美しさに
あなたのすべてが好きだと知った
雨はあがった
茜に染まる
8 Comments
2019/05/20
最初、普通の恋愛歌と思っていたら
<親友(あいつ)にはぐれた瞳のままで>
で、ああ!そういうことか!と。(笑)
オリジナル・ラブの「接吻~kiss~」という名曲を
思い出しました。雰囲気が似ているような気がします。
2019/05/20
ウェッジウッドやブラウスなどの横文字が最早日本語かよってレベルで馴染んでます。
言葉選びの妙ですね。
雨だれ 滴る 片恋の糸
もつれて絡まるように
言葉のあやとり上手く出来ない
小雨になる
↑このフレーズが秀逸過ぎます。
サブリナの鼻さんがおっしゃる“危うい香り”というのがすごく共感できて、
BL作品を見ているようなドキドキ感と少しの背徳感がありました。
最後の、
茜に染まる
でガラッと情景のカラーが変わるのもイイですね。
2019/05/20
こんなラブ、美しいです。
2019/05/20
何一つ無駄な言葉がない 文章全体で一つの絵のような
圧倒的な美しさです
2019/05/21
ファビュラス♡でございます☆
2019/05/21
こう想像膨らむ感じ、良いですよね。←
2019/07/14
恐悦至極でございます。
かなりの返信遅れ申し訳ありません。
自分が思い描いた昭和ノスタルジーがイメージ通りに伝わっているようで安心
しました。
【サブリナの鼻さん】
「接吻〜kiss」ほど妖艶ではありませんが危うさを表現したかったです。
【マンボウさん】
親友の恋人を好きになる背徳感、狙いました。
【新藤さん】
メロが三拍子なので体言止めで印象深くなれば…と思いました。
2019/07/14
勿体ないお言葉。
古い喫茶店で向かい合う二人、その場面を詞にしました。
【babaさん】
そこは唯一エロスにこだわったフレーズでした。
【QLLさん】
茜はおっしゃるように恋慕をイメージしました。
【おれんじさん、きららさん、ノリカさん】
ありがとうございました。