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令和に歓喜する大衆と、シュプレヒコール等を行う大衆をイメージして作りました。
sabrina_no_hana 投稿 - 2019/05/01 更新 - 2019/05/01 0 Comments 411 Views
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彼らは叫んでいた
「新時代だ!新時代だ!」
ノドから声を出していた
ノドから声を出していた
そのとき私の耳元で
誰かがそっと囁いた
「あいつらよ
腹から声なんか出しちまったら
狂人扱いされちまうんだよ。
恐いんだよ 恐いんだよ
分かってやれよ 恐いんだ。」
腑に落ちそうになったが
ふと顔をあげると
ちくしょう!
空と山の境目がわからない
ちくしょう!
言葉一つで天気さえ変えてしまう
その”重量”を知れ
私たちのその”重量”を知れ!

彼らは叫んでいた
「追放せよ!追放せよ!」
腹から声を出していた
腹から声を出していた
そのとき私の耳元で
誰かがそっと囁いた
「あいつらよ
腹から声を出してやらないと
殺されると思い込んでんだよ。
恐いんだよ 恐いんだよ
分かってやれよ 恐いんだ。」
腑に落ちそうになったが
ふと立ち上がった
ちくしょう!
どいつもこいつも何クソこの野郎
私は私を殴りつづけた
ちくしょう!
言葉一つで生死さえ変えてしまう
その”重量”を知れ
私たちのその”重量”を知れ!

いい加減なものならば
素直にいい加減になってしまえばいいではないか
恐れおののくならば
素直に恐れおののいてしまえばいいではないか
何故にその仮面を被る
何故に弱くなる必要がある
何故に強くなる必要がある

ああ それだのに それだのに
蠢く 蠢く 蠢いている
蠢く 蠢く 蠢いている

…真実は
幾千の事実の足元に
転がっていた
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