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utsusemi 投稿 - 2019/04/30 更新 - 2019/04/30 0 Comments 383 Views
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陽が昇り夜を沈め 世界は最期を迎える
土に還った痛みも 今だけはと触れて思い返す
懐古の詩


浮かれ気味の街を見下ろした
哀しみの風はここには似合わない

さよならの影を追いかけ さよならを繰り返していく
きっと変われないまま 大切なものを落として
皆 忘れるのだろう

それでもと脳裏に過ぎる 価値を標した貴方の温み
永遠に出逢うことはないと知りながら ふと零れた
無垢な笑みを今 抱き


何を成さずとも時は廻る
全て失くす前にこの詩へ閉じ込めて

偶然を積み重ねては 迷いながら歩いてきた回廊
朝が近付いて気付いた 美しくなくとも
辿った軌跡の雄大さに

もうじき陽が明日を染める 涙を流すほどの感傷はない
だけど綴らせて 貴方に出逢えたことが始まりだと
無垢な笑みを今 抱き
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