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utsusemi 投稿 - 2019/03/20 更新 - 2019/03/23 0 Comments 232 Views
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才能なんてなかったんだよ
運命すら見向きもしなかった
支えは何処かへ行ったまま
倒れたら誰かに踏まれるばかり
この痛みを知らずして生きる
お前ら人間がとても憎い

心はいつも雨 雨だ 打たれ過ぎて冷たさもない
近くで稲妻が轟いた いっそ自分に当たりゃいいのに

藍色の空を見上げて不意に嗤う
あぁ そうか 世界は救ってくれないんだな ねぇ

差す傘は手元にないよ それは夢と希望でできていたから
もう独りに善がらせてくれ 信じても最期は裏切るのなら
どうしてこうなった 解らない 気がつきゃ太陽は消えていた
からっぽと仲良くなって 優しさですら刃物の様


苦しいのお前だけじゃない
じゃあこの痛みを解ってくれますか
蔑んだ目で罪を携えている
嘘吐きの自己陶酔どもが

排水溝に流れ 流れて 汚い基準値の同じ生き物
当然のように忌み嫌う偏見 雨宿りで一歩も動けないくせして

ずぶ濡れも許されないなら消えるべきか
さぁ どうぞ 息の根を止めれば済む話 ほら

拭うほどの涙でもないよ どうせ誰も見ちゃいない場所なんだから
限界だとそろそろ諦めさせて 人間のふりは所詮人間のふり
生まれ変わったらなんて滑稽な ふやけた光はもう別物だよ
思い出の手招きに 心底今を否定された気分だ


終わりを待っていたんだ
結局迎えには来てくれなかった
項垂れた頭に押しつける雨
疲れた顔が水溜まりに浮かんで
消えたい、消えたいと睨みつけてくる
耐え切れず絶望が両手を喉元に
ただ絞める力は残っていなかった

一体自分は何をやってんだ


絶望に殺されるにはあまりにも 人を好きになろうとし過ぎた
止まない雨があると謳うなら 早く青空ってやつを証明してくれ
どうしてこうなった 手遅れだよ 気がつきゃ太陽を潰していた
自分の影を失くして 全てに溺れ何処へ向かえばいい

こんな命を引き連れてまで

誰か、まだ生きろと言うのですか
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