這い上がる為に蹴落とすのだ 生きるか死ぬかの蟻地獄
それを罪と呼ぶなら 全ては存在しない
幾つもの命を腹に 収めてきたのだから
報われるには程遠い 息絶えるには背負い過ぎた
成す術無く埋もれる絶望で
喰らわれて消えた 誰かの居場所を奪い取って
迎えた朝焼けの美しさを知る
無気力な意識を目の前にして 幻聴が囁いた終止符
耐え難い苦痛よりも 遥かな死への恐怖だ
出口は多くあろうと そも逃げ場在らず
脆弱な物語に 産まれ落ちたのが運の尽き
惨めなら惨めなりに全うせよ
傷を舐め合う事が 信念だと頷く為の信念ではない
光を浴びる歓喜も苦しみ経てこそ
さあ這い上がれ 蹴落として 同じ土俵に立つにはそこからだ
甘さに肥えた目では先は見えぬ
傷付いた良心の数ほど 弔いの涙を流すほど
蟻地獄で見渡す 掴み取った朝日は眩しい
2 Comments
2019/02/14
面白いですね。
所々でキラッと光るフレーズもあり、読んでいて楽しかったです。
これは、一つの提案ですが
この歌詞で「蟻地獄」のタイトルより
ニュアンス的に「ARIJIGOKU」とか「ANT he'll」とか
変化球にしたら、なんか更に面白いなぁと勝手に考えてしまいました。
2019/02/14
自分の作詞自体、精神的で複雑なものを重視しているので、タイトルなどのニュアンスはあまり意識しないようにしています。「ありのままでの表現」が自分にしっくり来るようです。
それとは別に「変化球」の歌詞という自身が挑戦したことないものに対しては、手をつけていきたいなと色々考えさせられました。とても参考になります。
そして感想、評価、これ以上なく励みになります。ありがとうございました。