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鮮やかな境界線
分け隔てた終わりと始まりに
命を灯して
息衝いた境界線
真紅を宿らす心の燈篭へ
脈を張って
幾度も書き連ねた詩は 稲穂のように
風にも折れぬ 弱さと強さを誇りとした
孤高の丘 見上げた月が照らす明日は
涙も枯らす茨の浮き世
無常に移ろう季節を 儚きものと説き伏すならば
この感傷は意味を成さないまま
終生に触れて 魂の重みを知る
それが落ちぶれた純真さであろうとも
境界線 翳りに染まる詩と声に
一縷の光を与え給へ
大地を歩んで出逢った 人の持つ温みこそ
生きるに値する血脈である為
境界線
全ては苦難を共に越えて
終わりゆくもの
紅く這う境界線
全ては型を捨て心の臓へと
生まれくるもの
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