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ちょっと気持ちいい
asakist 投稿 - 2018/12/30 更新 - 2019/01/02 2 Comments 158 Views
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tamayama3hiroshi_mishima
公園の 夜の遊具には
陽を浴びた 子どもの声が響かない
公園の 夜の遊具には
呑みすぎた 大人の酔いが響いてる

その人は なにか吐いている
その中に 楽しい形もないのに
その人は 朝を待っている
終電の 厳つい顔に目を背け

ひんやり冷たい鎖の
ブランコに腰を下ろしてる
遠くで点いてる灯りの
当たらない場所で 待っている

無数の 星が生きて死ぬ
銀河の 渦の下の下
世界の 神が手に余す
宇宙の 下の公園で
ブランコ 叩く風が
ちょっと気持ちいい



公園に そっと聞いてみた
君たちは いつまでここにあるのかと
公園は 少し照れながら
君たちの 気持ちが晴れるときまでさ

その人は 少し漕いでみた
ブランコを きいきいさせて漕いでみた
その人は 少し泣いていた
少年の 自分が見えて泣いていた

ひんやり冷たい夜風が
ブランコの揺れに合わせてる
子どもに大人に見られず
むかついた胸を 撫でている

静かな 揺れがあふれ出す
次第に 揺れはでかくなる
小さな 揺れが爆発し
巨大な 揺れのビッグバン

鎖は 火花まき散らし
火花は 星に瓜二つ
宇宙が ここに生きて死ぬ
男は 今や神のよう

私は 今や神なのだ
銀河を 漕いで産み落とす
深夜の 狭い公園で
宇宙を 創る平社員
ブランコ 止めてみれば
酔いが回ってる
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2 Comments

公園は子どもたちのためにある、とは限らないということですね!
ストレスだらけの社会を生きる大人たちに、静かな時間を提供する憩いの場なのかもしれません。
tamayama3tamayama3
2019/01/02
酔っぱらって夜のブランコ経験が少なからずある自分には
とてもリアルな詞。
最初から最後までひきつけられる表現力はさすがです。
アサキストさんの詞をいつも楽しみにしております。
今年も勝手によろしくお願いします。
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