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明確に自分を構成していない感情、明確に自分を支配してる感情のです
monica_Japonica 投稿 - 2018/11/15 更新 - 2018/11/17 2 Comments 176 Views
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YYwhy0519mizumizu
海の見える丘に行こうと 君に告げたのは夜更け前
散々行き飽きた海を 黒で上書きした静けさ

有り余る言葉の奥には 普段と少し違う顔もある
ずれかけた眼鏡を拭いてから 波打ち際まで歩く

「許さなくてもいいんじゃない?」と 伏せた目で語る君の声が
存外に弱過ぎて思わず笑ってしまった

「九月の風が優しくてそういう気持ちになってただけ」と
いう君の声が耳の奥でこだまする

九月をレイプしている 九月にレイプされている
誰だっていいわけじゃないよ 僕は九月が好き


冷たい飛沫を浴びせては 少し壊れた月を思いやる
散々生き飽きた昨日を 青で上書きした静けさ 

輝いてただ見えるのはいつもこんな夜だと思ってる
弱くても優しさだ ちゃんと僕の中にいる

君だけじゃない君を君だけの君に変えていたのは
夜の魔法? 君の魔法? あるいは僕の弱さ


徐々に高く成る波に少しおびえた僕を見つけたのか
君の目の奥が濁り始めているの 黙って受け止めていた
それ以上の未来はここで終わって 明け方まで二人で居た
波の音が弱く成る隙間に 君の息の音がした

「アイツのこと少しだけ 許してもいいかなって思ってる」
なんて言ったら君はどんな顔をするんだろう

九月をレイプしている 九月にレイプされている
誰だっていいわけじゃないよ 君の九月が好き
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2 Comments

mizumizumizumizu
2018/11/16
このなんともいえない感覚。
才能だなぁって思いました。
言葉の組み立て方も最高。すごい。
才能だなんてそんな……ありがとうございます。
わりかし好きな感じでまとめられてお気に入りなので、褒めていただいて嬉しいです。
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