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utsusemi 投稿 - 2018/10/29 更新 - 2018/10/29 0 Comments 246 Views
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迷走から幾星霜 闇夜の中 泥沼に浸り
足を縺れさせながら 蜘蛛の糸を追いかけた
結局それはただの凧糸で 積み上げた今も泡になって
向かうべき場所を失くした 自業自得と言わんばかり

救いの手を望むのは浅はかな事ですか
独り占めの盲目的な本性を隠してまで


誰かが指を差せば群がって喰らい尽くす常識
見るだけで虫唾が走り 謙遜の振りで蔑む本音
信じた全てが意気揚々と彼方へと流れて行ったときに
興が醒めてしまった 心なんてそんなもの

嘘吐きめ


虚しさを復唱して 同じ轍を踏まないようにする内
孤独へと花一匁 勝ち負けの基準も消えた
疑い出せば止まれなくて 気付けば恐怖の対象だらけで
安寧はいったい何処にあるんだ 自分は何処まで歩けばいい

失踪から幾星霜 夏はとうに枯れて肌寒く
絞首台へ誘惑する幻聴 もう認めるか己が無価値
秋雨に紛れ流したのは 解放への感涙だと嘲笑う
そういう事にしておくれよ 終わりを選ばせてくれよ

宙に浮かんだ足 途端に駆け出した走馬燈
忘れ得ぬ人が此方を哀しげに見つめた

そうか 貴方こそ終わりを許さぬ呪いの光なら
不時着した足は その救いへ踊らされるままに

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